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【ペンシルパズル】クロスワードランド〔2018年7月号〕を解いてみた

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遅くなりましたが、「クロスワードランド」2018年7月号、解いちゃいました。

 

冊子全体の内容

◎概略

  • 定価:490円(税込)
  • 発売日:2018年5月27日
  • 懸賞応募締切日(通常):2018年8月10日(最大76日間)
  • 懸賞応募締切日(早解きパズル5):2018年6月15日(最大20日間)
  • 応募方法:郵送またはWEB
  • その他:対象問題8問正解で、サマージャンボ宝くじスペシャルプレゼント

 「早解きパズル5」の締め切りはかなり前倒しなので注意が必要です。「その他」の対象問題8問はQ17~24の「チャレンジパズルラリー8」を全て解くと抽選で現金1万円があたります。

 

◎問題数:全60問

  • クロスワード:40問 
  • ボナンザ:5問
  • アロークロス:4問
  • ツメクロス:3問
  • スケルトン:2問
  • ナンクロ:2問
  • 二字熟語クロスワード:2問
  • その他(ラビリンストーリー、漢字カナオレ、まちがいさがしなど):1問ずつ

前号まで常に3問ずつ出題されていたスケルトンが今回は2問に。

また「かくし絵」パズルは、隔月出題のため今回は登場しません。

多くの時間を要するスケルトンは数が減りかくし絵パズルも未掲載なので、今回はかなりの好タイムが期待できそうです。

 

 解答時間と解説

◎Q1~10

解答時間は28分35秒。

全てクロスワードパズルで占められていますが、パズルやキーに様々なバリエーションがあるため、飽きがきません。

Q1~3はカラーページで、Q3のパズルは「早解きパズル5」の対象問題でもあります。

またQ4~9は「雨の日が楽しくなる人気クロスワード6連発!」。脳トレ問題やアナグラムなどを組み入れた多彩なクロスが登場します。

その6連発の中ではQ6のクロス(出題:津内口真之さん)が手ごわい相手でした。3×3のクロスワードを9つ解いて答えを完成させるのですが、1つのクロスでキーが6つしかないので、1つでも間違えると他のキーにも悪影響を及ぼす度合が大きくなります。

そのうえ、「税金でムダなのを作っている、とよく非難される」や「ケアできてないと化粧ものらない」などいくつか候補がありそうなキー説明も少なくないので、他のキーとの兼ね合いを慎重に見極める必要があります。

Q2のクロス(出題:ZIZOさん)のパズルは、テーマが「百人一首」。ストレートに和歌の一部を穴埋めしたキーや、和歌の作者などを聞かれます。

何とか解けましたが、学生時代にもう少し古典を真面目に勉強しとけばよかったと反省しました。

 

◎Q11~20

解答時間は16分54秒。

前半はQ12(出題者:津内口真之さん)の中華風クロス(「早解きパズル5」対象)やQ14(出題:モユマさん)の線つなぎクロスなど前半はいつも通りの配置。

後半に登場する「チャレンジパズルラリー8」はいつもどおりQ17から。1万円目指してがんばります。

Q15以外はサクサク解けましたが、少し時間がかかったのは前述のQ14線つなぎクロス。ヨコ24の「京」をずっと「京都の京」と思い込んでいたため、なかなか対になる答えが見つかりません。

これが京都の「京(きょう)」ではなく、数字の「京(けい)」だと思い至ったのは、もう少し経ってからの話でした。

 

◎Q21~30

解答時間は35分1秒。

「チャレンジパズルラリー8」はQ17からQ24まで続いてここまでクロスワード一色です。その後はクロスに織り交ぜてツメクロスやボナンザが顔を見せます。

その他にQ25でナンクロ(出題者:観里光さん)も登場。前回は所要時間30分弱とかなり手ごわかったのですが、今回は20分以内でクリア。いつもこのくらいのタイムで解けるといいのですが、次回はどうなることやら……。

Q27のクロス(出題者:前島奬太さん)は「ロングセラー」がテーマのパズル。日本初のウスターソースや書道に使う「開明○○○○○」など、色々な商品を知ることができて勉強になります。

Q30の文章ボナンザ(出題者:うさお さん)も今号は比較的簡単でした。答えに含まれる番号は問題前半で全て登場し、しかも推測が容易な箇所が大半。問題のテーマのとおり「親切」設定でした。

 

◎Q31~40

解答時間は38分43秒。

Q31と32は見開きのジャンボパズル。Q33からの漢字特集も前号と全く同じです。

Q31(出題者:石田竹久さん)のパズルリレーBIG4。今回は「ボナンザ」→「アロー」→「クロス」→「イラストスケルトン」の順。

意外とややこしいのが最後のイラストスケルトン。キーがイラスト内に散逸しているため、何文字のキーがいくつあるのかを把握するところから始めなければなりません。

この作業を怠ると他候補を見逃してしまいかねないので、慣れないうちは「急がば回れ」できちんとキーを整理しましょう。

Q40の22×28サイズの漢字ナンクロ(出題者:PUZLINQさん)ですが、今回はやや苦戦。ほとんどの語句は平易なものばかりですが、例外的に出てきた難語「無念無想」がなかなかひねり出せず、あやうく10分以上かかるところでした。

 

◎Q41~50

解答時間は14分32秒。

前段の漢字特集はQ42まで。その後はクロスワードが続き、Q47~49はいつもの3連続ボナンザパズルが出題されます。

Q44のクロス(出題者:白川京一さん)のテーマは「憧れの田舎暮らし」。田舎に関するワードもさることながら、キーに「?」がついているものが目立ちました。

暗黙の了解で「?」がつくと「ダジャレ」のシグナルと考えていたのですが、該当するのはヨコ17「モ~と鳴く動物のシッポ? いえいえ、海の水の別の言い方です」のみ。他は通常のキーで占められていたため、かなり真面目なクロスでした。

今号のQ47~49のボナンザ(出題者:うさおさん)も、Q30と同様に比較的楽なパズルでした。

少し脱線しますが、後半のQ49は文書の内容が想像の斜め上をいくので、毎回ハラハラさせられます。

今号では、桃太郎が鬼が島の宝物を資本金に飲食店をチェーン経営していたり、前号では還暦過ぎたおっちゃんがカルチャースクールで習い事を始めたら最終的にHIPHOPにたどり着いたりと、なかなかの展開を魅せてくれます。アツいです。

 

◎Q51~60

解答時間は44分19秒。

Q53~55は、毎度お馴染み「パズルの匠」シリーズ。Q53のナンプレ(出題者:今井洋輔さん)、Q54のラビリンストーリー(出題者:奥谷道草さん)、Q55のクイズクロス(出題者:PUZLINQさん)といつもの布陣です。また、Q56からはカラーページ。世界の絶景や世界のバラなど、色鮮やかなパズルが出題されます。

そのQ53のナンプレですが、今号は比較的イージーモードです。2つのナンプレが重なる3×3の部分も最序盤で埋めることができ、サクサク解き進められると思われます。

Q56は毎号恒例「おばあちゃんのまちがい探し」シリーズ(出題者:ながいえひろこさん)。いつも通り最後の間違いが見つからずやきもきしてしまいます。おばあちゃんの持つお茶に刮目してようやく完答。

また、このパズルを解くとちょっとお得な生活の知恵も手に入るので面白いです。今回のちょっとお得な話は「ビンやペットボトルは利き手と逆の手でフタを持つと開けやすい」。へぇ~。

 

◎総括

全60問の解答時間は2時間58分4秒。

前回と比べて1時間10分以上も縮められました。今号はさがし絵パズルが出題されず、ナンプレも簡単だったことが最も大きな要因ですが。

3連続ボナンザやカナナンクロも少しずつ慣れはじめてきたので、次号も同じ調子で取り組めれば良いタイムを出せそうです。

さて、前回も似たようなことを書きましたが、「クロラン」はやはりパズルの種類をほとんど変えていません。もっというと、パズルの配置番号までほぼ一緒なので、各号での比較がとても簡単です。

「前号、前々号からだいぶタイム良くなった!」など、自分の成長を確認できるのはかなりの長所かもしれません。次号も変わらない良さを追求する本誌に期待しています。……もうとっくに8月号発売されていますが。

 

 

以上です。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

解答速報は8月11日に掲載予定です。