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【ペンシルパズル】クロスワードキング〔2018年7月号〕を解いてみた

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「クロスワードキング」2018年7月号の解説、始めていきたいと思います。

あいかわらず写真の撮り方がヘタッピですね。

 

冊子全体の内容

◎概略

  • 定価:480円(税込)
  • 発売日:2018年5月19日
  • 懸賞応募締切日:2018年7月17日(最大60日間)
  • 応募方法:郵送またはWEB
  • その他:イードのパズル誌・合同企画「THE 美食対決!」開催中

 「クロキン」をはじめ、イード発行パズル誌「漢字道」や「まちがいさがしキング」などに付いている応募券を3枚送ると抽選で高級海鮮やブランド牛肉があたります。

 

◎問題数:全65問

  • クロスワード:42問 
  • スケルトン:4問
  • アロークロス:4問
  • ナンクロ:3問
  • シークワード:3問
  • ボナンザ:2問
  • 漢字穴埋めパズル:2問
  • 漢字パーツコネクト:2問
  • その他(3字熟語ネットワーク、ナンプレ、ふたまたスケルトンなど):1問ずつ

 定番パズルはクロワードが若干多め、それ以外は概ね例月どおりの内数です。

 今号は新パズルとして、漢字パーツコネクトが登場。

分解された漢字(例を挙げると、「朝」=「十」+「日」+「十」+「月」)を正しく組み合わせて熟語を作るパズルです。

 

 解答時間と解説

◎Q1~10

解答時間は39分15秒。

Q1~9のテーマは「雨の季節のパズル」。

冒頭のQ1~4はカラーページで、中でも雨上がりを題材にしたQ4のイラスト文字サーチ(出題:伊藤美由紀さん)はこちらも気分が晴れやかになれるパズルです。難易度はかなり高めですが。

Q8のクロス(出題:がじゅ丸さん)は、毎度お馴染みのトリプルクロス。冷静に考えればすぐに答えがひねり出せるであろうタテ17のキーになぜかつまずいてしまい、解答時間が7分オーバーと大幅なタイムロス。

Q7のシークワード(出題:POROさん)のリストに登場する言葉の種類は、テーマどおり「雨」。テーマの名に恥じず「雨宿り」、「五月雨」、「雨台風」、「積雨」、「寒九の雨」と、とにかく「雨」が付く言葉ばかりなので紛らわしく、相当苦戦しました。色々な「雨」の言葉が知れたのは良かったのですが。

 

◎Q11~20

解答時間は50分51秒。

クロスワード以外にも、ふたまたスケルトンやナンクロ、漢字穴埋めパズルなどバラエティー豊かな顔ぶれです。

Q11のパズル(出題者:ミントおじさんさん)は、全体のマスが「走」になっている変形クロスワード。タテ6のキー「約3.93km」やヨコ35のキー「政党は○○○党略」など渋めのチョイス。人によっては、誌面上では難易度がより高いQ12のクロスワード(出題者:ナミちゃんさん)以上に厄介かもしれません。

Q16のパズル(出題者:庄田雄二さん)は、個人的に好きなスリーヒントクロス。

キーの難易度も幅広く、万人が楽しめる良問かと。欲を言えば、10×10のマスに対して二重マスが4つのみと少なく寂しい印象がしました。あと少し二重マスを増やしたパズルでもう少し遊びたかったというのが本音です。

Q19(出題者:エッチャカさん)はスケルトン風ナンクロとカルテットクロスの複合パズル。一言でいうと「めちゃくちゃ難問」。

誌面上の難易度は「3」ですが、「4」か「5」が相当かと。まずナンクロのマスの範囲が狭すぎて、一つでもキーポイントとなる言葉(今回の場合は「【3】【8】【3】【2】」や「【2】【4】【15】【1】【8】」)がひねり出せないと以降の展開が極めて厳しく、しかも紛らわしい候補がいるというおまけ付き(先ほどの「【2】【4】【15】【1】【8】」を「フライパン」と埋めてしまったのは俺だけじゃないはず)。

加えてナンクロをある程度攻略できても、後半のカルテットクロス(4つのキーの中から正しいものを1つずつ選んで4つのクロス部分にあてはめる)が鬼門。キー内容自体は平易なものの一度でもあてはめる箇所をミスしてしまうと、後々まで連鎖してしまうためいつも以上の注意力が必要です。

長時間かけてなんとか解けましたが、かなり心が折れました。

 

◎Q21~30

解答時間は24分55秒。

このQ21~30は前号と同じくクロスワードが多めですが、1マスに複数文字を埋めるタイプや二重マスがヒント文書になっていて別のマスに埋められた文字をつなげて解答するタイプなど変化球が多く、読者を飽きさせない配置がなされています。

Q23のクロス(出題者:本間正夫さん)はテーマが「フランス」。タテ42のキー「『笛を吹く少年』等々の作品で有名な19世紀のフランスの画家」やタテ43のキー「フランスの『ソレイユ』。英語だと?」といったなかなか手ごわいキーもありますが、大部分は平易なキーなので、一般知識さえあればなんとか解けるはずです。

Q29のクロス(出題者:パズル花子さん)は定番の「ワイドショークロス」。タテ46のキー「ハリルホジッチ監督の後任は○○○朗監督」やヨコ25のキー「『ひまわりの約束』は○○基博の楽曲」、ヨコ50のキー「NEWSの○○○祐也」などいつも通り幅広い芸能・スポーツ関連からの出題です。

 

◎Q31~40

解答時間は1時間8分56秒。

クロスワード中心ですが、他種類のパズルに三字熟語ネットワークやナンプレ、ナンクロが登場します。またQ37・38はジャンボサイズの見開きパズルです。

出だしは好調でした。Q33(出題者:キング☆さん)のクロスは3分3秒、つまり1問あたりのナンプレを平均1分1秒で解くという自分でも上出来すぎるくらいのスタート。このスピードが常時発揮できれば良いのですが。

Q35(出題者:星見友輝さん)のスケルトン風ナンクロも、いつもは10分前後かかるのに今回は5分強でクリア。「道心人心」、「晴好雨奇」、「合縁奇縁」もすんなり埋まりかなりの好ペース。

で、Q38のナンクロ+スケルトン(出題者:松浦愛子さん)で今までのタイムの貯金も全て水の泡。左下の「【21】曜【38】【9】」に初めから気づいていればもう少し素早く解けたのですが……。ぎりぎり30分以内に収めるので精一杯でした。

 

◎Q41~50

解答時間は42分43秒。

クロスワードが大半ですが、冒頭で少し触れた新パズル「パーツコレクト」はここで登場します。

Q41のクロス(出題者:朱里さん)は、漢字の読み方をキーにしているパズル。テーマが「お魚天国」ということもあり、鰆、鯱、鯡、鮑、鯰、鮒……と魚篇の漢字が大集合です。

その後、Q44(出題者:朱里さん)のクロスワード風スケルトンに少しつまづきます。最初に「プ」で始まる5文字の言葉で、「小さな豚肉をつなぎ合わせたハム」……。昔はよくあったんだけども、何て名前だったかな~、と思い出すのに時間がかかりました。

今月の難問クロス・Q50(出題者:清水コーイチローさん)は、前号より若干易しくなったように見受けられます。二重マスに絡むキーではタテ14のキー「その正体は肥後の豪族の子・尾形周馬弘行。歌舞伎や映画などでもお馴染みの架空の忍者」が厄介なくらいで、後は比較的スムーズに言葉を埋められるでしょう。

 

◎Q51~65

解答時間は32分57秒。

Q51~56は「小特集:どうぶつ大集合」、Q57~62は「小特集:なつかしの昭和」、Q63からはカラーページといった配置です。なお、Q51・56(出題者:ともに浅野久美さん)のクロスワードは、Q51が右向きの猫、Q56が左向きの犬の形をした変形パズルというなかなか凝った演出がなされています。

Q58のクロス(出題者:新田正純さん)は、テーマが「昭和の雑学」。タテ3のキー「『ドジでのろまな○○』が流行語に」や、ヨコ37のキー「『私の彼は左きき』がヒット。浅丘○○○」など、おっさん世代はニヤニヤしながら解かせていただきました。

Q63のまちがい漢字サーチ(出題者:望月士郎さん)はゴルファーをモチーフにしたパズル。

カラーページだとまちがいを見つけやすくなるのか、2分台でクリア。焼け石に水ではありますが、今までのロスを取り戻せました。

 

◎総括

全64問の解答時間は4時間19分37秒(前号より36分48秒増)。

おやおや? 前回の記事で「3時間30分以内に(目標を)設定してみます」って言ってませんでした?

え~、言い訳をしますと、前述のQ19に時間をかけすぎたのが最大のタイムロスの原因です。今号のパズルの中ではQ38のナンクロジャンボパズルよりも難度が上かと思っています。

「クロキン」の特色である難度の高さを遺憾なく発揮された今号ではないでしょうか(発揮されすぎですが)。

また、前号まではお見かけしなかったパズル作家さんが、今号からはちらほらおられるようです。面白いパズルを楽しみに待っております。

次号も引き続き手ごたえのある問題を期待しておりますが、気持ち半分お手柔らかにしていただければと……。注文がうるさく申し訳ありませんが、おっさんからのお願いでした。

 

 

以上です。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。

解答速報は7月18日に掲載予定です。