「クロスワードランド」2018年6月号、解いちゃいました。
冊子全体の内容
◎概略
- 定価:490円(税込)
- 発売日:2018年4月27日
- 懸賞応募締切日(通常):2018年7月10日(最大75日間)
- 懸賞応募締切日(早解きパズル5):2018年5月15日(最大19日間)
- 応募方法:郵送またはWEB
- その他:対象問題8問正解で、サマージャンボ宝くじスペシャルプレゼント
「早解きパズル5」の締め切りはかなり前倒しなので注意が必要です。
「その他」の対象問題8問はQ17~24の「チャレンジパズルラリー8」を全て解くと宝くじプレゼントの応募ができます。
◎問題数:全60問
- クロスワード:41問
- ボナンザ:5問
- スケルトン:3問
- アロークロス:3問
- ナンクロ:2問
- 二字熟語クロスワード:2問
- ツメクロス:2問
- その他(ラビリンストーリー、漢字カナオレ、かくし絵など):1問ずつ
定番パズルの問題構成は前号からクロワードが2個増、アローが1増以外は変わりありません。
隔月の難問「かくし絵」が今回登場。なお「ラビリンストーリー」は他誌の「おはなし迷路」にあたるものです。
また、上記にはありませんが、四字熟語リレーやナンプレも引き続き掲載されています。
解答時間と解説
◎Q1~10
解答時間は44分43秒。
Q2の「かくし絵」以外は全てクロスワードパズルです。
Q1~3はカラーページで、Q3のパズルは「早解きパズル5」の対象問題でもあります。
またQ4~9は「懐かしの昭和クロスワード特集」。当時のスターやテレビ番組、時勢などをテーマに出題されます。
特にQ7のクロス(出題:津内口真之さん)のキーは個人的にツボでしたね。
タテ3のキー「昭和世代の若者にとって映画情報の源でもあった雑誌」やヨコ24のキー「SFブームの牽引役となった作品のひとつ、『○○との遭遇』」も、懐かしいなぁ~とノスタルジーに浸りながら解けました。
またQ4のクロス(出題:モユマさん)のパズルは、キーが昭和の時事を新聞風の記事に埋め込まれた問題。
このようにクロスワードパズルの比率が大きくてもキーに工夫が特殊だったりキーのレベルが幅広かったりするのが本誌の特長の一つだと思われます。この問題も、キーそのものよりもキーを記事の中から探すのに手惑います。
Q2のかくし絵パズル(出題:相原健二さん)は、以前にも何度か書きましたがイラスト系パズルのなかでも最難関かと(上記の解答時間がやたら長いのも本問のおかげです)。
今回の場合は、パンや帽子などに紛れているものはまだ見つけやすいのですが、背景と同化しているものはかなりの難問です。まだ見つからない方は、バナナのすぐ近くや食器棚を巨視的に見てみると良いかもしれません。
◎Q11~20
解答時間は19分54秒。
スケルトンやアローも登場しますが、それ以外はクロスワード一色。ただし、Q12(出題者:津内口真之さん)の中華風クロス(「早解きパズル5」対象)やQ14(出題:モユマさん)の線つなぎクロスなど特色のあるキーが目立ちます。
Q17からは冒頭で説明した「チャレンジパズルラリー8」が続きます。ここからはサイズも小さく簡単な問題が続きますので、軽快に進めると思われます。
その他前半部分も平易な問題が多めです。
Q11のクロス(出題者:津内口真之さん)もテーマが「時代劇」とTVを見てなかった方には少々厄介なテーマですが、二重マスのある重要なキーには、左側のヒントが参考にできるという親切設計なのでそこまで難易度も高くないと思われます。
◎Q21~30
解答時間は50分5秒。
「チャレンジパズルラリー8」は前回からQ24まで続いてここまでクロスワード一色です。その後はクロスに織り交ぜてナンクロやボナンザが顔を見せます。
そのナンクロがQ25(出題者:観里光さん)に登場し、ここで大ブレーキ。カンが冴えず、カナを入れては間違え、訂正しては入れて、の繰り返し。
漢字ナンクロはある程度できるのですが、カナはいつまで経っても苦手です。
クロスにも苦戦し、Q27(出題者:前島奬太さん)のタテ23のキー「口数は少なめ」で「ムクチ」と誤って入れてしまい大幅なタイムロスに。そうですね、全くしゃべらないわけではないですからね……。
ちなみにこのクロスのテーマは「意外な県民性が見える わがまち消費ナンバーワン」。自転車消費量は埼玉県、アイスクリームは石川県などおもしろい雑学がてんこ盛りなので、じっくり解くのも面白いかもしれません。
Q29のクロス(出題者:ZIZOさん)も9×9のミニクロスながら、かなり厄介。
テーマの「5月」とは大よそ関係ない海外地理問題が多く出題されるため、小さいからといってなめてかかると痛い目をみます。
まあ、その中でもヨコ10のキー「発見するとびっくりする?古代の遺物」なんてダジャレがあると少しホッとしますが。
◎Q31~40
解答時間は31分16秒。
Q31と32は見開きのジャンボパズル。Q33からはみんな大好き・漢字特集です。
Q31(出題者:PUZLINQさん)のクロスはキーの難度も高く、質量ともに一級品です。しかし、二重マスが質問文を構成してその答えが三択問題になっている関係上、選択肢の答えからある程度質問文の予測ができるため、ごく一部の二重マスを埋めるだけで正解にたどり着けます。がんばれば3分以内で答えることも可能です。
Q33の難読クロス(出題者:佐々木康彦さん)は、簡単なものからえぐいものまでバリエーションに富んでいます。後者の例としては「余喘」、「早生」、「繁多」、「建具」、「吋」などでしょうか。漢字に自信のある方は是非読んでみてください。
Q37の漢字カナオレ(出題者:こそっとさん)は、先にすぐ決まるAマスを埋めて、次にCマスを埋めれば後は類推して答えとなる四字熟語の完成です。こちらも早ければ2分台で解けるでしょう。
◎Q41~50
解答時間は25分34秒。
前段の漢字特集はQ42まで。その後はクロスとボナンザパズルが続きます。なお、Q45と46は「早解きパズル5」の対象問題です。
Q44(出題者:モユマさん)のクロスがかなり厳しめ。実況中継風の見慣れないキー説明はもとより抽象性の高いものが多く、正しい単語を探し当てるのに苦労します。
サイズは12×12と通常なのに、本誌に掲載された難易度もジャンボパズルと同じ最高レベル。納得です。
Q47~49のボナンザ(出題者:うさおさん)にも苦戦しました。特にQ47の冒頭部「【14】【15】【14】【15】」に最初から気づいていればもう少し早く解けたかもしれません。ボナンザはカナナンクロと並んで苦手です。
その他特色があったのがQ45(出題者:前島奬太さん)のクロスワード。
半濁音(ぱぴぷぺぽ)の文字が入るマスにはあらかじめ「゜」が入っています。当然、大部分のワードに半濁音が入っており、よくこんなに集めたな、と感心してしまいました。
◎Q51~60
解答時間は86分11秒。
Q53~55は、毎度お馴染み「パズルの匠」シリーズ。Q53のナンプレ(出題者:今井洋輔さん)、Q54のラビリンストーリー(出題者:奥谷道草さん)、Q55のクイズクロス(出題者:PUZLINQさん)といつもの布陣です。
また、Q56からはカラーページ。カラフルな熱帯魚やフルーツなどが目に飛び込んできます。
Q52の(出題者:前島奬太さん)は、こちらも定番の「○月の記念日」クロスワード。毎日が何かしらの記念日らしく、例えば本日5月12日は「海上保安の日」なんだそうです。
こういった記念日にまつわるワードを当てはめていくのですが、当然ヒントがあるので今日が何の記念日なのか知らなくても解けますのでご安心を。
上記でも出てきたQ54のラビリンストーリーは、いつにも増して難易度が高めでした。
間違った ルートを選んでしまっても、けっこうな距離まで進んでしまうため後戻りして修正する時間がかかります。他誌の類似問題とは一線を画しているようです。
Q58のクロス(出題者:うさおさん)のテーマは「花の名所」。
あしかがフラワーパークのきばな藤やみちのく杜の湖畔公園のポピーなど、全く知らなかった知識が増えていくのもパズルの面白いところです。ちなみにパズルの難易度は普通でした。
◎総括
全60問の解答時間は4時間17分43秒。
さがし絵とナンプレで足踏み状態となり、予想以上に時間がかかりました。
さがし絵は仕方がないとして、ナンプレは予想外でした。かなり自信があったのですが、見事に玉砕……。取り急ぎ重複タイプのナンプレを重点的に鍛え直しです。
「クロラン」は取り組み始めてまだ日が浅いため断言はできませんが、パズルの種類は毎号ほとんど変えていないようです。
パズルのバリエーションよりもむしろ中身で勝負してきている雰囲気が出ています。確かにクロスの構成やキーは独特なのが多いですし。
また、クロスワードの比率が他誌よりも大きく、まさに「クロスワード誌」といったところでしょうか。変わらない良さを追求する本誌の次回作に期待しています。
以上です。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
解答速報は7月11日に掲載予定です。