「クロスワードメイト」の2018年5月号、ようやく完答しました。
いつもは前・中・後編と3分割して掲載していましたが、今回は一気に終わらせたので全部まとめて解説を載せちゃいます。
冊子全体の内容
◎概略
- 定価:490円(税込)
- 発売日:2018年3月27日
- 懸賞応募締切日:2018年6月13日(最大79日間)
- 応募方法:郵送またはWEB
- その他:まんぷくグルメフェア開催中
上記の「まんぷくグルメフェア」は、2018年4~7月号の全パズルメイト誌についている応募券を所定数集めて専用はがきを送ると、抽選で最大3万円相当のチョイスフーズ(全国の特産・名産品のお取り寄せ)が当たるそうです。
全誌のため母数が多そうなので、通常のパズル懸賞よりも「狭き門」ではありますが。
◎問題数:全61問
- クロスワード:38問
- アロークロス:7問
- スケルトン:5問
- まちがいさがし:2問
- 写真さがし:2問
- その他(シークワーズ、メイズ、おはなし迷路など):1問ずつ
定番パズルの問題構成は前号からアロークロスが2個増、スケルトンが1個減しています。
解答時間と解説
◎Q1~10
解答時間は20分39秒。
冒頭のQ1~4はカラーページで、構成はQ1がトリプルパズル(クロス・スケルトン・アローの3種)、Q2が映画をテーマにしたクロス(今回取り上げられたのはアベンジャーズ)、Q3がイラストアローと配置され、その後クロスパズルが続くのも前号から変更ありません。
Q4の湖をテーマにしたクロス(出題:三宅伴下さん)は、タテ47のキー「富士五湖の最小の湖」やヨコ21のキー「長野県の湖へ。ナウマン象の化石~」など、そのものずばりな地理問題が多いので、苦手な人はやや難。
Q7やQ10のクロス(出題:MARIOさん)は共通したキー「ラピスラズリカラー」が印象的でした。
一般的なクロスにおいて頭文字が「る」の4文字単語はあまり数がない(はず)なので、今後もちょくちょく見られるかと思われます。
◎Q11~20
解答時間は25分29秒。
クロスパズルが続く中、Q14にツメクロス、Q18にメイズが箸休めのように置かれており、いつも通りの順番です。
Q13のクロス(出題者:結城靖高さん)は、タテ43のキー「○○○が半額になるセール」やヨコ24のキー「なんだか勝てそう!いまが勝負の○○○○だ」など、複数の候補が出てくるものも多く、「簡単そうで実は厄介なパズル」な印象。
ちなみに前者を「値段」、後者を「チャンス」と誤って埋めてしまい若干のタイムロスが発生しています。
上述したQ14のツメクロス(出題:パズル童子さん)の「ツ?バラ」は、?に入る文字がなかなか思いつかず、こちらも大幅なタイムロス。
よくよく調べると、「やむを得ず切腹すること」から転じて「強制的に責任をとらされること」の意味も含まれたそうです。
Q20のクロス(出題者:MARIOさん)は、「簡単そうで実は厄介なパズル」の第二弾。
タテ17のキー「最近の喫茶店の呼び方」、タテ37のキー「企業が削減する費用」へハズレの言葉を埋めてしまい撃沈しています。
◎Q21~30
解答時間は29分17秒。
クロスだけでなくスケルトンも登場し、Q23に漢字アート、Q27におはなし迷路といった変化球を交えていて、中盤はバランス重視の布陣です。
Q25のクロス(出題者:まるかさん)は、二重マスEが鬼門。
二重マスEが当てはまっているタテ21のキー「公園の遊具で子どもと一緒に親も○○○○もなく大はしゃぎ」は候補が多くて特定しにくく、ヨコ38のキー「水質改善や外来生物の駆除のため、池の水をくみ出すこと」はかなりの難語で知らなかったらアウト(某TV番組のおかげで多少知名度は上がっていますが)。
どちらも分からない場合は周辺のキーから埋めざるを得なくなり、回り道を強いられます。
Q30のアロースケルトン(出題者:松川敏浩さん)は、似たような文字面の単語がリストに並び特定の難易度は高め。
掲載難度は3段階で最低の「1」ですが、推理せずに決め打ちするとミスの修復時間に追われるため、ナメてかかると痛い目を見ます。
◎Q31~40
解答時間は33分21秒。
Q33はジャンボサイズのクロス、Q34はホワイトクロスワード、Q35は矢印なしアローと手ごわい常連さんが続きます。
一方Q37からは絵パズルの特集で、テーマは「レッツクッキング」。
料理教室や調理道具、メニューの盛り付けなどに関するさがし絵パズルや写真さがしなどが出題されます。
各問を少しだけ見てみると、前述のQ35(出題者:麻田剛立さん)は前号同様に二重マスが比較的多く、答えへたどり着くには一苦労。
短時間で解くには、語彙力よりもむしろ推理力が要求されます。
絵パズルでてこずったのは、キッチンをテーマにしたQ40のまちがいさがし(出題者:佐藤ひとみさん)。
物の長短といった一見するだけでは気づきにくい間違いが複数あるため、食材や道具などのパーツごとを一つずつ丁寧に見比べる必要があります。
◎Q41~50
解答時間は26分43秒。
前述の「レッツクッキング」がQ41で終わり、後は定番パズルが続きます。
Q43の重複漢字クロスやQ45のさがし絵パズル(出題者:杉山アキラさん)といったお馴染みの面々も登場です。
Q46のクロス(出題者:コガマチさん)は、テーマが「川」。
キーもそれに準じた川魚に関するものが多い(タテ48のキー「渓流の女王ともいわれる」、ヨコ42のキー「『ハヤ』という別名もあるコイ科の魚」など)ため、知らないとそこそこキツイ問題。
Q48はテーマが「TBS日常劇場」のクロス(出題者:ブックルームさん)です。
内容は池井戸潤原作のドラマ(『半沢直樹』、『陸王』など)が大半を占めるので、観ていたか否かで難易度も大幅に変わります。
◎Q51~61
解答時間は18分31秒。
ラストに近づくにつれてミニサイズのパズルが多くなり「最後はクールダウンしてくださいね」という編集者の心遣い?が見て取れる配置です。
Q55からラストまでカラーページが復活。
まちがいさがしや写真さがしといった、フルカラーにはもってこいの絵パズルも登場しています。
上記のQ51のミニクロス(出題者:ブックルームさん)で登場したタテ15のキー「”大きい”はビッグ。”広い”は?」に対して「ラージ」と埋めて撃沈。
意味はこちらでも間違ってないけど、頭文字が「ワ」の単語が今回の正解でした。
Q56のクロス(出題者:MARIOさん)はギリシャ神話がテーマ。
タテ19のキー「ぶどう酒の神ディオニソスのローマ神話の名」やヨコ1のキー「月の女神アルテミスの双子の兄で太陽の神」といったストレートなものもありますが、二重マス周辺は専門知識がほとんど無くても解ける配置なのでわりと良心的です。
◎総括
全61問の解答時間は2時間34分00秒。
若干のタイムロスはあったものの、自身にしてはなかなかの好タイムでした。
時間のかかるスケルトンの問題数がいつになく少なかったからだとは思いますが。
また、一気に『クロスワードメイト』を解いてみて、程よい難易度の言葉パズルに豊富な絵パズル、そしてまず出題されない数字パズルの3点が、本誌パズル構成の特色だと改めて実感しています。
今号もその特色を貫徹した上で、新タイプのパズルを導入する(今回であれば「写真ジグゾー」や「スケルトン風熟語パズル」)など、読者を飽きさせない意欲的な姿勢が好感触でした。
欲を言えば、もうちょびっとだけ難易度を上げても良いんじゃないかと……。
以上です。
長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
解答速報は6月14日に掲載予定です。