「漢字ナンクロ」。初めてこの字面を見た方はどのようなパズルか見当がつかない人もいるかと思いますので、早速解説したいと思います。
まずは、「漢字ナンクロ」の「ナンクロ」にフォーカスしましょう。
「ナンクロ」とは「ナンバークロスワード」の略で、通常のクロスワードのキーが無い代わりにマス目に附された番号に同じカナを入れていくパズルです。
(ちなみに、クロスワードのキーが無くなり難しくなったため「難(ナン)クロ」と言われた、というのはガセネタです。)
詳細は例によってニコリ様から拝借します。
おわかりいただけたでしょうか?
このナンクロが「カナ」ではなく「漢字」に置き換わったものが「漢字ナンクロ」です。
どんなものなのか、例題を一つ出してみます。
それでは、筆者が実際に解いてやり方にそって見て行きましょう。
A)
まずは「5字訓」に注目します。
この三字熟語で○に入るのは「熟」しかありません。
よって、5→熟
B)
次に「羅1」を見てみましょう。
思いつく熟語として「羅漢」や「羅列」、「羅刹」などがあります。
また、「1和」、「和1」と併せて考えると、「漢」が入りそうだと推定します。
よって(取り急ぎ)、1→漢
C)
「熟」を入れた下から2行目の「熟6玩4」を見ると、「文章の内容をじっくり考えながら読む」という意味の四字熟語「熟読玩味」だと分かります。
よって、6→読、4→味
D)
7については、「玩7」と「7体」から判断します。
「玩7」は前述の「玩味」や「玩読」などが想定されますが、「7体」とも合致する漢字を考えると「玩具」・「具体」が適当です。
よって、7→具
E)
最右列が「漢文訓読体」となっており、これが実在する五字熟語だと辞書によって確認します。
ちなみに意味は、「漢文の文体をそのままとして、符号(返り点)・送り仮名などを付けることによって日本語の語順で読解できるようにしたもの」だそうです。
中学や高校で習ったような習ってないような……すっかり忘却の彼方でした。
よって、1→漢は確定
F)
「前2」と「2円」を見ていきます。
「前2」は候補が多いので後回しにして……「2円」は、通貨に関連するもの(一、十、百など)や形・平面幾何に関連するもの(楕、真など)があります。
これらの候補を「前2」にも当てはまるかどうか確認していくと、「方」(前方・方円)か、「半」(前半・半円)のどちらかとなりそうだと目星がつきます。
よって、2→方か半
G)
「23前」の三字熟語に焦点をあてます。
(F)で絞った「方」か「半」のうち、よりしっくりくるのが「半人前」を作れる「半」ではないでしょうか。
逆に「方」を選択すると、「方○前」となってしまい、熟語が成立しません。
よって(取り急ぎ)2→半、3→人
H)
「23」つまり「半人」も半人前と同様の意を持つ熟語として実在していることを確認します。
よって、2→半、3→人はそれぞれ確定
これでパズルが完成しました。
確かにクロスワードや他の漢字パズルと比べたら難易度は高めですが、解き終わった後の達成感はひとしおです。はまる人ははまりますよ。
以上です。
最後まで読んできただきありがとうございました。